DUNN VINEYARDS
この日が来るのを我々、本当に楽しみにしていました。
アポイント等スケジューリングも大変でしたが・・・(泣)
朝から、落ち着きません・・・。
せっかくなので、いつものオーク・ヴィルグロッサリーではなく
気分を変えて、新たなお店でサンドイッチを購入。
いざ、ハウエル・マウンテンへ山登りスタートです!
ハウエル・マウンテンは、ナパの東側にそびえるお山で、ナパのダウンタウンから車で40分ほどかかります。今回訪問するワイナリーは、その山の上にあるアングイン(Angwin)という町が入り口となります。
ナビを頼りに、初めて訪問させていただくワイナリー、ダン・ヴィンヤーズ(DUNN VINEYARDS)を目指します。どんな山の中の町かと持ったら、小規模ながら大学やグロッサリーもあり、全くの未開の地ではなく、ちょっぴり安心(笑)。
と思ったら・・・。
きゃひーんっ(汗)。
ナビがききません。
完全にロスト(迷子)してます・・・・・。
あとは、メールでもらった案内を頼りに山道を進むしか・・・・。
お!
門発見!
意外とすんなり到着しました(ほっ)。
広い、田舎の農家みたいです・・・。
「白い二階建ての建物に来て!」と書かれていたので、近づいてみるとセールス担当のオーナーの娘でもあるクリスティーナと犬二匹が出迎えてくれました。
早速、設備を見学させてもらう事に。
こちらが、発酵用のタンク。
このダン・ヴィンヤーズでは、2種類のカベルネ・ソーヴィニョンのワインを、年間約4~5000ケース製造しているそうです。
ワイン造りの時は、家族全員、総出で作業するのでクリスティーナもこのタンクの中に入って掃除するとか?体力勝負なんですねぇ。
そのまま、奥のケーブに向かいます。
ケーブは、真っ直ぐ奥へ伸びています。
50メートルあったかな?
なっがーい。
はい、行き止まりです!
これまでも、いくつかのケーブを見させて頂きましたが・・・、
さすがに、ケーブを掘ったドリル跡を見るのは初めてです(汗)。
しかも、クリスティーナの説明によると、ちょうどこの空間にはよくネズミが出るそうです。
で、そのネズミを蛇が食べて・・・、その蛇を鷹が食べて・・・・。
まさに食物連鎖ですね。
困惑しながら、「もしかして熊とか出る?」と聞いてみたら。
「もちろん。熊とか、鹿とか・・・マウンテン・ライオンも出るわよ。」と言われ、
マウンテン・ライオンを説明してくれたのですが、イマイチ思い当たらず。
後で調べたら、プーマでした。
いやぁ、ワイルドライフです。
山の上ですからねぇ。
冬は雪も・・・。
「今夜は、たぶん雪ね」と彼女は言ってました。
それくらい寒かったので、2階の事務所兼テイスティングルームに向かいます。
2階の事務所兼テイスティングルームに入ると、
うわー、美味しそうなワインが4本もあるぅ。
ん?ダン・ヴィンヤーズって
カベルネ・ソーヴィニョンしか造ってなかったはず?
ということは・・・
やりました!
ダン・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニョン
ハウエル・マウンテンの垂直飲みです!
左から、1998年、2004年、2005年、2006年のヴィンテージ。
4本も開けて待っててもらえるなんて・・・感激です。
早速、頂きます!
まず1本目は、1998 DUNN VINEYARDS CABERNET SAUVIGNON HOWELL MOUNTAINです。
このワインは、驚きました!
酸っぱいのに
美味しいワインってあるんだぁああああああ!と。
しかも、タンニンもあるのに華やかでマイルドで、ちょっとEarthyで・・・・。
「何で!こんなに美味しいの?」ってクリスティーナに聞いてみたら、 「昔ながらの製法で丁寧に造ってるからよ~、それにもう10年も寝かせてるから。」だそうです。
そっか~、これが長期熟成に耐えられる本当のカベルネ・ソーヴィニョンなんだぁ。と勝手に感心。
初っ端から、衝撃的なワインを頂き、感無量。
続いては、2004年のダン・ヴィンヤーズカベルネ・ソーヴィニョンハウエルマウンテンを頂きました。
このワインも、うなりました!
タンニンが効いてておいしい!
いや、「すごい、すごいおいしい!」って言葉しか出ません!
何だか、別世界のワインを頂いているよう・・・。
そう言えば、このダン・ヴィンヤーズ。
めちゃくちゃ、有名ですよね。オーナーのランディーさん、日本でも、有名・・・。
我々は、たまたま来ただけ。。。超ラッキー。
ほわ―んとしていると、3番目の2005年ヴィンテージがグラスに注がれます。
ぷふぉーん!
ひょー、なんですか? この香りは・・・・・。
しかも、な、なんなのですかこのマイルドでソフトなのにタンニンの存在感は・・・・。
さらに、飲んだ後、ずーっと2・3分?
口の中に、ワインの香りがずーっと漂ってる!
話してる間中ですよ!こんな、ワインないでしょう?
少なくとも、我々は初めてでした!
そんなところに、ふらっとおじさんが現れました。
あ、見たことある顔。
「うわ、あなたがランディ・ダンさんですか?」とご挨拶。
確かに、あの日本でも有名なランディーさん。
「とにかく、めちゃくちゃ美味しくて香りが全然口からなくならないんですぅ」と訴えると
ふ・ふ・ふ照れ笑いするような寡黙なおじさん。
アメリカ人で寡黙な方って珍しいですよね(かなり偏見ですが)。
まさに、職人という感じでそのままふらっと消えてしまいました。
ちょっと、不意打ちをくらいました・・・。
さて、最後は2006年ヴィンテージ。 (個別写真撮り忘れました・・・)
これは、頂いた瞬間!
きゃー、スパイシーでタンニン効きすぎ!って目が飛び出てしまいました。
今までの3種類とまるで別物。
クリスティーナが、「まだ若いからよ。」と教えてくれました。
これが、熟成させるとどんどん味が変わっていくのだそうです。
本当にワインって不思議ですね。
そうそう、とてもユニークだったのが
ワインの口の部分。
ろう(WAX)で、固められています。
ハウエル・マウンテンのブドウ100%使用したエステートワインは、瓶詰した後、1本1本、アツアツのろう(WAX)でシールするのだそうです。
「昔はみんなこうやって、ろう(WAX)でシールしてたの。でもほっんと、気が遠くなるのよぉ!」とクリスティーナは言ってました(笑)。
家族全員でぶどうを育てて、伝統的な製法でワインを造る・・・。
有名な父親の後を継ぐべく、息子はワイン造りを娘はセールスを・・・。
良いなぁ、こういうの・・・。
ぎょ!
すでに、12時近いではないですか?
次のワイナリーに行かなければ!
今回は、2004年と2005年ヴィンテージを1本ずつ購入させて頂きました。
⇒DUNN VINEYARDS CABERNET SAUVIGNON HOWELL MOUNTAIN 2004 $87.5
⇒DUNN VINEYARDS CABERNET SAUVIGNON HOWELL MOUNTAIN 2005 $85
どちらも、自家畑のCabernet Sauvignon100%です。 本来、10年は寝かした方がよいかもしれないけど、きっとすぐ飲んじゃうんだろうな(泣)。
それにしても、朝から内容濃い、秀逸ワイナリーの訪問でした!
また、絶対訪問させて頂きますね!