CAIN VINEYARD & WINERY
2013年4月30日(火)第6回ナパ・ソノマ飲み合宿4日目①
ナパ
日本でも知名度が高い割に、なかなかお店で出会えないという稀少ワイナリーの一つ。前回、調査不足で訪問可能かどうかイマイチわからず、実現できなかったケインへの訪問。ようやくです・・・マウンテンフルーツをあえてブレンドしちゃうその哲学主義的ワインを頂けるのは・・・。
10時ちょいすぎ。
もう一組のゲストを待って、ワイナリーツアーへ。
途中、ケインのラッキング作業を見学させてもらいました(嬉)。
いよいよ、お待ちかねのテイスティング!
ケインにはテイスティングルームがないと聞いていたので、一体どんなところでテイスティングできるのだろう?とちょっと心配していたのですが、案内して頂いたのは立派なダイニングルーム。しかも、既に4本も準備されていました~。
もちろん、すべて赤!
1) Cain Concept The Benchland Napa Valley 2003
抜栓したてだというのに、ソフトで滑らかで、濃くて高密度。ナパの平地にある有名畑のブレンドとのことですが、いわゆるあの辺りのブドウと印象が全く違う・・・。軽い衝撃を受けました。
2) Cain Concept The Benchland Napa Valley 2008
同じコンセプトの2008ヴィンテージは、抜栓していたのに、日本酒の新酒のようにはつらつ感ばかりが目立ってしまい、finishが短くて分離感もあり、2003と比べると若々しすぎて全く違うワインに感じました。
3) Cain Five Spring Mountain 2008
あれ?目の前のエステートからのブドウで仕込んだケインの筆頭ワインのはずなのに、色が思っていたよりも薄い!うーん、ブレンドだからかなぁ・・・。まぁでも、カシス・黒スグリ系の香りが心地よく一体感もあるから・・・。でも何かうーんって感じ・・・。きっと飲むには早いのでしょう・・・。
4) Cain Cuvee Napa Valley NV9
山と谷のブドウと、複数ヴィンテージのブレンドワイン。2009年モノがメインなので、NV9(Non Vintage 9)なのだそうです。Red Cherry系でピノ・ノアール様の軽やかなワインでびっくり!
我々のテイスティング中、奥のテーブルで何やらミーティングが始まりました。数種類のグラスを次々と口にしている人々。何気に見てみると、その中にこのケインのGM兼ワインメーカーであるクリストファー・ハウエルさんがいらっしゃいました。「ワインメーキングチームのブレンディングに関するミーティングよ。」と教えてもらいました。超有名ワインメーカーですからね~。確かケイン一筋なんですよね~。そんな彼の仕事場に紛れ込ませて頂いて、ちょっと恐縮。
1時間の滞在予定が、既に1時間半にもなるほど楽しく過ごさせて頂きました。もちろん帰り際にはいつもの意思決定が必要なのですが・・・。正直、ケインは我々のストライクゾーンではありませんでした(汗)。いわゆるボルドーブレンドがウリのケインに来たのだから当然でしょ?と思えたのですが・・・。素晴らしいということはわかります。ただ我々インとってケインは古典派(汗)。悩みました・・・。でも、たまには古き良きものにも触れるべし!ということで2本購入(これでテイスティング料$30はチャラ)。
⇒Cain Concept The Benchland Napa Valley 2003 $70.00
⇒Cain Cuvee Napa Valley NV9 $30.00
スプリングマウンテン地区の中で最も西の外れにあるケイン・ヴィンヤーズ。「ここまで来るの大変だったでしょう?」とスタッフも心配するほどの僻地です。UPSの車とか超飛ばして来て、一瞬ヒヤッと(汗)。
一緒にテイスティングした方は今回が2回目で、前回は飛び込みアポなしで来たんだそうです。「こんな山奥かよ~。」とドキドキしながら(笑)。年に2・3人いるようですよ、飛び込みのお客さん(笑)。ワイナリーのスタッフは、ほぼ全員車で通勤しているので「雪の日とかもう大変!」と漏らしていました。確かに、ここは冬の訪問は避けるべきかと・・・(笑)。
合宿4日目は1軒目から刺激的な訪問となりました。次のアポまで時間があるので、いつもの所に向かってみました・・・。