BLACK SEARS VINEYARDS
ナパ>ハウエル・マウンテン
2012年4月30日(第5回ナパ・ソノマ飲み合宿3日目①)
待ちに待った
「ハウエル・マウンテン地区山系ワイナリーツアーの日」です!
お天気晴れ!
前回は寒い雨の中の山巡りでしたが、今回は絶景が望めそう!しかも1軒目は、あのBlack Sears!前回、お子様が生まれると言うことで訪問できなかったので、何が何でも訪問するぞ!と気合を入れ、最優先でアポとらせて頂きました!ナパで最も高い場所にあるワイナリーに向かってGO!
前回同様、OXBOWマーケットのモデル・ベーカリーでサンドイッチをゲットして、ナパの東側にそびえるハウエル・マウンテンを目指します。
シルベラード・トレイルを北上し、最初の交差点を右折、山道を駆け上り、意外と開けてるAngwinの町を抜け、狭い林道をすり抜け、前回訪問したLambornやSummit Lakeを通り過ぎたら、そこは我々にとって未開の地・・・・・。
メールをくれたクリスから、「とにかく真っすぐ来て!突き当りがBlack Searsだから!」と言われていたものの、さすがにナビも効かないし、歩いてる人なんて全くいないし・・・・・。
ただただ「Black Searsに行きたい!」その一心で進みました。
10:30
ナパのダウンタウンから1時間弱。なんとか無事到着!
駐車場みたいなものはないので、とりあえずあいてる所に車を停め、クリスに「着いたよ~」と連絡。さらに山奥からクリスが駆けつけてくれて、まずは事務所へ。
「ちらかってて、ごめんね。」というだけあって、
ほんとに事務所です(笑)。
「いやいや、全然かまわないっす。
訪問させてもらえて幸せっす。」と心からご挨拶。
そうこうしているうちに、
駆けつけ一杯のジンファンデルが!
お、おおおおおぉおおおお!
「キミが探し求めたBlack Searsのジンファンデルくんなんだね!
こ、こんにちは!
キミに会いたくて、日本からやって来ました!」
グラスに注がれるら瞬間にわかりました。
これは、きっとおいしい!と・・・・・。
(くるくる~、こくり)
・・・むふ!
あ~、どうしてワインってこんない美味しいんだろう!
あ、違う!このコが美味しすぎて幸せなんだーっ!
至福の瞬間って、こういう時にある言葉なのかも・・・。
ナパでも最も高い畑で、約40年育てられたジンファンデル100%の
1) Black Sears Zinfandel Estate Bottled Howell Mountain 2009
初めて、口にした感動にひたっていると・・・。
「じゃ、案内するからグラス持ってきて」と、クリス促されるまま外に出てみると。
じゃーん!
「一体、何本あるの?」
「数えたことないけど、一万本くらいかな?」とのこと(汗)。
すごい、という言葉以外ちょっと見つからなかったですねぇ。
圧倒されてしまいました・・・。
こちらはバイオダイナミクス農法を採用していて、草もハチも自由に生きていました。
ジンファンデルだけでなく、最近始めたシラーやreplantしたばかりのカベルネ・ソーヴィニョンも、雑草たちに交じってすくすく育ってました~。
It's a wonderful and wild life!
想像以上のワイルドライフでしたね。
かなりの衝撃でした~。
ネズミ捕りのカゴの前で頂いたのが、
こちらのカベルネ・ソーヴィニョン。
2) Black Sears Cabernet Sauvignon Estate Bottled
Howell Mountain 2008 / $80
ぷは~っ!山カベだ~っ!
あー、この味だったかも~!
そう、我々が2年前の第3回合宿立ち寄ったA Dozen Vinetoner'sで出会った、Howell Mountain Vineyardsの味を思い出しちゃいました~!
なんだか、山系ワイナリー巡りの原点の味って感じ(嬉)。
がんばって来た甲斐がありましたね。
それにしても、およそこんな山の上のワイナリーとは思えないほど立派な製造設備。確か、ここの年間生産量は約600ケースと聞いてたのに・・・。
「それにしても、タンク多いですね。」とズバッと聞いてみたら、
「あー、うちのワインメーカーに貸してるんだよ。彼はいろんなところのワイン手がけてるから。」
そうでした!
こちらのワインメーカーは、あのトーマス・リバース・ブラウン (Thomas Rivers Brown)。
今、のりにのってるワインメーカーさんでしたよね。
そっかー、ここで造ってるのかぁ・・・。
事務所の棚にずらっと並んだワイン達は、彼の手によるもの。
中には、彼自身のブランドだけでなくHestan Vineyardsのボトルまで!
ひええ・・・。
こんなすごい人がワインメーカー務めてるんですねぇ・・・と感心していると、
「地下のケーブも見る?」
へ?ケーブなんてあるの?
半信半疑でクリスについて行ったら、本当にありました、巨大なケーブが・・・。
どこまでも続く樽の棚と、セラーマスター(お名前忘れちゃった)まで、いらっしゃって・・・。
ひなびた山奥の生産者を想像していただけに、驚きの連続・・・。
あー、でもこの時点で、こちらのビジネスモデルがようやくわかりました。
ここは受託生産型栽培農家さん。
原料調達から製造まで一貫して請け負えるわけです。
これは、今まで訪問したことのないタイプのワイナリーでした。
あっという間の1時間。
こんなに充実した訪問って久々でしたね~。楽しかった!
ジンファンデル2本とカベルネ1本、さらにブレンドを1本購入。
⇒Black Sears Zinfandel Estate Bottled Howell Mountain 2009 / $45
⇒Black Sears Cabernet Sauvignon Estate Bottled Howell Mountain 2008 / $80
⇒Black Sears Red Wine Estate Howell Mountain 2006 / $65
帰り際、クリスから、「丘の上まで散歩して行きなよ!」と言ってもらったので、お言葉に甘えてピクニック気分でのんびり歩いてきました~。
この機械で開墾したそうです。大変な作業だったのでしょうね。
アツイ想いがなければ、成し遂げられないですよ、こんな山奥で。
今回、本当に訪問ができてよかったです。求め続けたBlackSearsのワインをゲットできたことはもちろんのこと、ブドウ造りへのこだわり、新たなビジネスモデルとの出会い、そして何よりこの自然に囲まれたのどかーな空間で時間を過ごせたことなど、心から堪能させて頂きました。
クリスの自然体のホスピタリティーも心地よかったし・・・。
また、ぜひ訪問したいと思います。でも冬は雪が積もるそうなので、避けたいと思います!
あは(汗)。
さ、いつもの道端ランチを済ませて、2軒目に向かいますよ!