ナパに行きたいあなた(解答例)

では、「ナパに行きたいあなた」の解答例です。 問題はコチラ


A案成田発着案 B案羽田発着案 C案
航空券代  120,000  120,000   0
宿泊費       30,000                   30,000                   0
レンタカー代     40,000                   40,000 0
日給(機会費用)

             30,000

20,000 0
合計 220,000 210,000 0

さて、どうでしょうか?

 

A案:22万円、B案:21万円で差額1万円との結果になりました。

A案の方が1万円高かったですね。

 

でも、中身をよく見てると航空券と宿泊代とレンタカー代の合計は、同額になっています。(*この点に関しては、参考資料2ご覧ください。)違いは、一番下の日給(機会費用)のみです。

 

この「機会費用」に関して、ざっくり説明させて頂くと・・・機会費用とは、ある行動を選択することで失われる、他の選択肢を選んでいたら得られたであろう利益のこと。

で、この「ナパに行きたいあなた」での機会費用を考えてみると、以下の通りとなります。

A案の場合:成田発着便を選んだことにより仕事を3日休むことになってしまった。もしナパ

        に行っていなかったら(C案)、この間3万円の利益が得られたはずである。

B案の場合:羽田発着便を選んだことにより仕事の休みは2日ですんだが、もしナパに行っ

        ていなかったら(C案)、この間2万円の利益が得られたはずである。

この「得られたはず」の利益を費用として考えるのが、

今回の「ナパに行きたいあなた」のコスト比較のミソです。

 

つまり、この機会費用を考慮していなかったら、

A案(成田発着便)とB案(羽田発着便)は同額という結果になっていたというわけです。

 

海外旅行の価格を比較検討する際、この機会費用をついつい忘れてしまって、目に見える費用(航空券、宿泊代、レンタカー代など)のみで、比較してしまいがちですが、ぜひこの機会費用を含めて考えて頂いて、最もコスパの高い行き方を選んでみてくださいねぇ。

 

以上、皆様のお役にたてましたように。